2016年8月14日日曜日

第40話 涼を求めて~慈眼寺公園~

春は桜が!夏はそうめん流しが!そして秋は紅葉が!冬は…?


四季を楽しめる公園、鹿児島市の慈眼寺公園。


読みは“じげんじ”と読みますが“じがんじ”とも言います。おそらく正しくは“じげんじ”だと思います(こう思う理由は後程…)。園内の案内版などにも“じげんじ”と書いてあります。



この公園は名前の通り、かつてはお寺があった場所。現在お寺はもうありませんが面影は今も残っています。


そもそも慈眼寺って?

慈眼寺は今から1400年ほど前に日羅によって開かれた寺と言われており、福昌寺の末寺として栄えた寺。
代々島津家の崇敬が厚く、特に家久(島津家18代目当主)父子は観音堂に再三訪れ、その信仰も厚く、歌を奉納。家久はこの地を褒め称えて、自分の号「法号:花舜琴月大居士慈眼院殿(何て読むんでしょうね?)」を取って自ら「慈眼寺」と名付けたと言われています。
しかし、明治の初めに廃仏毀釈によって寺は焼失。その後、稲荷神社が建てられました。
現在も石造りの仁王像が一部を失いつつも当時の惨状の名残を留めています。




と、慈眼寺公園内に書いてあります。


そんな慈眼寺があった所は、今では公園となり、地元の人たちの憩いの場となっています。遊歩道もあり、自然の中を気持ちよく歩けますよ!


夏はそうめん流しもやっていて、園内は緑が多く、小川も流れ、マイナスイオンなど自然がいっぱいです!




この夏、涼を求めにどうぞ慈眼寺公園へ☆


2016年8月9日火曜日

第39話 鹿児島のちょっとした歴史~両棒餅~

鹿児島のちょっとした歴史パート2です!
と言ってもパート3はいつになるかわかりませんけど…。

前回、かるかんの由来みたいな話を書きました。
今回も同じく食べ物で鹿児島の名物菓子の話です。

仙巌園に行ったことありますか?観光客の方なら大体行くことと思います。
その際、お餅を食べませんでしたか?なかなか有名なお餅があります。

それがこちら!



両棒餅!!“じゃんぼもち”と読みます。

平仮名で読むと「どれだけ大きい餅なんだ?」と思いますよね~。でも、残念ながらでっかい餅ではなく、一口サイズのむしろ小さい餅です。

あま~いタレを絡め、楊枝が2本ささっているお餅。この2本の楊枝がポイントです。
鹿児島の方言で「棒が2本あること」を「じゃんぼ」といいます。

両棒餅は仙巌園の辺りの磯の名物として有名ですが、実は他の場所でも「名物」だと言えるところがあるんです!


それが…

慈眼寺です!!

鹿児島市街地から南、以前ブログで谷山電停の話を書きましたが、その谷山近くに慈眼寺という地域があります。そこに慈眼寺公園というそうめん流しなど夏の避暑地にぴったりの公園があります。

そこへ行くと…あります!両棒餅!
そして、しっかりこう言い切っちゃってます!


慈眼寺名物と!

なぜ慈眼寺と磯、場所は離れてるのに同じものが名物と言われているのか…?
こういった話、おそらく珍しいことではありません。
そこが名物だと言ってしまえばそうなんでしょうね。


両棒餅に関していうと、
元々は谷山(慈眼寺)が発祥と言われています。しかし、磯に国道が出来て、人がたくさん通るようになりました。そこで、「この通りで商売をしたらうまくいくのでは?」と思いついた人がいました。そして磯でも両棒餅を売り始めたらこれが成功。そうして磯の名物になったと言われています。


なので、どっちかの名物だと言えるものではなくどっちの名物でもあると言えるんでしょうね。


両棒餅を食べたことのない方、是非ご賞味ください♪